このレビューはネタバレを含みます▼
『わたしのすべての地平線』マックス・ジャコブの詩ですが、1作目を読んでいて、それを思い出しました。1作目:式場で働くビアン×そこで式を挙げた花嫁。不倫の百合です。身体の関係もあります。人によっては地雷かもしれませんが、すごく良かった。二人の触れ合いは、なんだか物悲しくて。不倫の二人の言葉遊び、互いの駆け引き。作中、もっと早くに会えていたら、結婚する前に会えていたら、そういう話があるのだけど、結婚すると決めたから式場で出会えたわけで。最初は遊び人のバイに引っ掛かった女運の悪いビアンのお話かと思いましたが、(それはそれでアリでした笑。)、最後は夢のようなハッピーエンドで本当に良かった。二人のベッドシーンはなんだか妙に物悲しくて、『あなたの白い腕だけがわたしのすべての地平線』って感じでした。語彙力陳腐で何か本当にすみません…。2作目:女子高のクラスカースト上の生徒と下の生徒の話。カースト上の生徒がクラスでハブられた時に仲良くなりはじめたけど、元々お互いに惹かれてた様。上手く言葉が思い付かなくてカーストって言葉を出しましたが、そんなはっきりとした話でもないです。普段つるまない二人がつるむようになって、というお話。百合としなくても女子の友情のような話でもある。けど、実にならなくても、それは恋だったんだと思う。人生をかけた恋。最後の最後も本当に良かった。自分が覚えてない何気ない日々が相手にとっては宝物の日々だったと分かるってとても素敵だ。すごくすごく良かった。他の方のレビューで、恋というより愛のお話とあって、2作とも本当にその通りだと思いました。百合ではあるけど、生々しさはないし、もっと色んな人に読まれて作品として良し悪し含めて評価されたらいいのになぁと思いました。作者様の他の話も読みたいなぁと思いました。