キミと越えて恋になる
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キミと越えて恋になる

柚樹ちひろ

獣人さんとお花ちゃんの作家さんお得意モノ

2021年7月25日
【獣人さんとお花ちゃん】で多くの読者の心を掴んだ作家さんが描く、獣人の男の子と人間の女の子の16歳同士の高校生の初恋モノです。2人とも、ほんわかしてて素直でピュアで、汚れていない思春期の男の子の獣人だからこその、人間と仲良く共生して生きていきたいという心からの願いと、ヒロインの女の子の、最初は、どうしていいのか戸惑っていたものの、彼の真心に触れて惹かれていく心情の揺れ動く様子がとっても可愛らしく、読んでいて、心がほっこりと温かくなりました。続刊も引き続き読むつもりですので、私のように【獣人さんとお花ちゃん】のラブストーリーが好きな方は迷わず読んでも後悔はしないと思います。この作家さんが描く獣人さんは、サナティといい、今回の男の子も、とっても思慮深くて、思いやりもあり、冷静に自分の立場を理解している。片や、獣人を犬同様として扱おうとする一部のクラスメイトの、人間という上から目線での立ち振る舞いは、現代社会における白人の、アジア人や黒人やヒスパニックの人々への人種差別を思い起こさせますね…とはいえ、このお話の主題である異人種巻の恋愛は魅力的ですね。
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