RAINBOW ―二舎六房の七人―
」のレビュー

RAINBOW ―二舎六房の七人―

安部譲二/柿崎正澄

描写がマンネリで共感できない

2021年7月25日
冒頭の少年院に入るための検査のシーンで、キャラの尻穴にガラス棒が突っ込まれるところ、「どんなに傲慢な政治家でもこれをやられると官に反抗できなくなる」ってのを見て、すごく違和感を感じる。少年たちの話をしているから、「傲慢な政治家」はどうでもいいだろう。この一言は何を言いたいのかまるで不明。バスでの人形のシーンもそうだけど、描写が陳腐で、それぐらいの差別を受けるのが当然想定できるから、作者がわざわざ描かなくてもいいと思う。
今の日常とかなりかけ離れる時代を描くからこそ、今ごろの人に刺激になるように描いて欲しい。
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