垣根と境内
」のレビュー

垣根と境内

おまる

ネタバレなしをオススメします。

ネタバレ
2021年7月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『それでも好きです笠原さん』がとても良くて作者買いしました。
欲望先走る青春サスペンスBLって何?
サスペンスの文字に引き寄せられますが、紙媒体の帯に種明かしが書いていて、ひっくり返りそうになりました。自分でも不用意なタイトル書いて来たかもしれないと、反省しないといけないなぁと…
ネタバレなしで、読まれる方がいいです。

周りに流されず、独りでいる垣根に憧れた境内。その垣根とのエロい夢を見るようになり……
だんだんエスカレートする内容に、自分の欲望に混乱する境内ですが、見てるこちらも夢か現かわからない迷路に入り込んだ気分になります。欲望の暴走か妄想か?
境内の垣根に対する気持ちの混乱が、とても伝わって来ます。恋したなら欲が先走るなんてある、ある。
お互いが憎からず思う距離感がいいんですけど、だんだんと謎めいた部分が見えて来て、ドキドキ、ハラハラです。
垣根の子供の頃からの孤独。誰かに愛されたい心の渇望。愛されたい。好きになってもらいたい。垣根の心が叫んでそうで胸が痛みます。
自分を認めてくれた境内へ、心の想いを注ぎ込むのも自然な事だけど、ちょっと間違えちゃった気がします。好きになったら、相手を知りたいし、知って欲しいと思う事は普通の事で、二人の関係を育みながら、ゆっくり感じ取って行けたらいいですね。
まっすぐ素直な境内だから、全部受け止めてくれるよね。性春真っ盛りな二人だもの、思うがままに欲望に従って暴走してもいいんじゃない?
夢か現かわからないエロい事って、なんだかえっちぃですね。
すごく面白くて、あっという間に読み切りました。今なら単話売りは、1話無料です。お試しにどうぞ。

フォロー様の仰るように、普通にいちゃいちゃしてるとこをもっと見たかったですね。あと、別の作品で字足らずで書けなかったのですが、『タピオカ』というタイトルのレビュー、面白かったです。いつも楽しいレビューありがとうございます。
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