このレビューはネタバレを含みます▼
フォルモサ(台湾の別称)、ポルトガル語で「麗しい島」の意。11才の時に母親と共に台湾から日本に渡った俊明(20才)が里帰り中に出会ったのは左足の不自由な色気のある私立探偵の三島(35才)、日本に帰って大学の友達が厄介ごとに巻き込まれているのではと心配した俊明は三島に調査を依頼してというお話で、日台を行き来して京劇や台湾の国民性のことが書かれていてなかなかおもしろかったです。三島はいい加減に見えて正義感のあるちょっと甘えたな優男、俊明はツンツンしながら情のある中性的な見た目の中身男前でよいコンビでした。台湾には俊明ラブの友人の志明もいるし、探偵ものなので続編あればいいなと思いました。作品内容に「手付金代わりに凌ジョク」とありますが合意でした。
2012年12月 総240ページ。