このレビューはネタバレを含みます▼
ネタバレです。絶対に話を読んでからこのレビューを読んでください。
水と空両方で生きることの出来る鴻は、過去と未来、生と死のはざまに連れてこられたんだなと。
ラスト、過去に戻り落とし前を付けてくるとシロウと別れた鴻さんは、戻った瞬間死んでしまったのかなとも思いました。
でも、最後シロウが変わらず鴻を想い続けて再び飛行機を飛ばした時に、ああ、生きてるんだなと感じました。少なくともシロウの中では生きていて、もしかすると、鴻が道連れにしたのは鴻自身の死せる運命だったのでは?運命を犠牲にし、運命を勝ち取ったのではと無理やりハッピーエンドにこじつけて解釈してみました。
灼先生の作品はハレとモノノケに続き2作目の読了ですが、きっとこの方はハッピーエンド以外は書かれないのではないかとさらにご都合解釈を付け加えます。
水でも空でも生きれる、なら過去でも未来でも生きれるんじゃないかな。
飛行機を飛ばして戻って来なかったとして、彼はきっと生きているから、シロウの近くにいるんじゃないかと思います。
でも飛行機を飛ばしたんだから、きっとそう言う展開にはなってないんじゃないでしょうか。あの若い、けど来た時とは違って菊次郎ではなくシロウを愛した鴻が戻ってくるのではないかな、とさらに希望的観測をして、この感想を終わろうと思います。