善人おっさん、生まれ変わったらSSSランク人生が確定した
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善人おっさん、生まれ変わったらSSSランク人生が確定した

三木なずな/ゆづましろ/伍長

作品に偽善と傲慢を感じる。

2021年7月28日
無料版だけ読んだ。
特に深い内容は無く、陳腐な世界観に薄っぺらいキャラクターしか出て来ないつまらない作品。
そもそも、善行を積んだ結果、チート主人公に転生出来たと言う設定だけど。本当に主人公が前世で善人だったのかも疑問。
もしも善人なら、何故自分だけが特別な存在に転生出来て、他の救われない魂達に心を痛めないのか疑問だし。主人公のやって居る善行とやらも、今の所は単なる強者の驕りで、上から目線で弱者に施しを「してやってる」感が有って好感が持てない。
自分が今まで見てきた作品の善人キャラと比べても、この作品の主人公は薄っぺらい偽善者だなと感じる。

[追記]
あと、善行がポイント制で計られて、その数字で来世が決まるって嫌な世界だなと思うし。善と悪を決める神の傲慢さを感じる。

皆に死を望まれてる殺人鬼が瀕死の重傷を負って。助ければまた、人を殺すと分かって居て殺人鬼を助けるのは善行なのだろうか?

沢山の命を奪った凶悪犯が居て、遺族は死を望んで居るけど。その遺族の意思を無視して、司法に乗っ取り軽い刑罰を与えるのは善行?悪行?

軽い刑罰を受けただけで、今も反省せずにのうのうと生きてる凶悪犯を殺して、私刑で遺族の無念を晴らすのは善行?

大切な愛する人が悪人で、地獄に堕ちた大切な人を救う為に神に挑むのは善行?

たった一人の愛する人を守る為に、全世界を敵に回して世界中の罪無き人々の命を奪うのは善行?

この作品では何を持って、善と悪を定めて語ると言うのだろうか?
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