このレビューはネタバレを含みます▼
正直、蜘蛛のイラストだけ見たら絶対に読まないんですが、評価が非常に高かったので、試しに読んでみたら、評価以上に面白かったです。女子高生が蜘蛛に転生し、主人公補正(大量のスキル獲得やレベルアップで完全回復)はある物の、基本的に最弱クラスの魔物ながら、創意工夫と努力と根性で、自分より強い魔物しかいない世界を生き抜いていく。全て、都合良く進む訳ではなく、勝てない相手からは必死に逃げ、何度も死にかけながら少しずつ成長してゆく。強くなって、バトルが単調になるかというと、それ以上の強敵が直ぐに現れ、常にギリギリの戦い(逃走)になり、緊張感を薄れさせない。殺伐とした殺し合いや大量殺戮も、自分が生き抜く是非に及ばない事で、偽善的なセリフも言わない。中身が女子高生ならではの感じ方も、良いアクセントになっていて、漫画は作り込み次第でこんなに面白くなるのだと、改めて思いました。