月華国奇医伝
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月華国奇医伝

ひむか透留

もったいない作品

ネタバレ
2021年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 天才的な知識だけに頼り人の気持ちを推し量れない未熟な主人公が周りのキャラとともにいろいろな経験をして成長し立派な医師となって医術を広めていく…のはなんとなくよめるのですが。
それならば始めは投薬や切らない治療にして、命に直結する初手術は満を持して立派な医師になってからして欲しかった。
主人公が心から患者を治療したいという確固たる信念がないうちに自分の知識欲と頼まれたから〜というノリだけで手術を行っているのと、自分からは何もしないですべて周りのお膳立てで受け身なところは致命的に主人公らしくありません。あとで立派な医師になる前フリだとしても、です。
最初は未熟な主人公だというアピールでも、もっとやりようがあったと思うのですが。
他にも、モチーフや雰囲気は薬屋、ストーリーは彩雲国物語に似ているような印象を受けました。先達が凛とした芯のある主人公で作り込まれた設定なぶん、薄さと粗さが目立ちました。
もっと練れば凄く面白くなりそうな漫画なのに残念です。
それでも絵やキャラは好きなので六巻まで買いましたが、続きは悩みます。
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