ハビービーにくちづけを
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ハビービーにくちづけを

熊猫

目が喜ぶBL

ネタバレ
2021年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 熊猫先生のファンです。
絵柄が独特で小物まで凝っていて、背景や衣装の描き込みがすごくて、とにかくお洒落なんですよね。
あと出てくる女性キャラと子供がとってもかわいい。
女の子描くのも上手だな〜といつもニコニコしながら読ませていただいてます。
今回はファンタジーということで、架空の国の図書館(?)が舞台のお話でした。
異国情緒溢れるファンタジー世界で図書館が舞台ってかなりめずらしいですよね。
オタクは図書館が大好きなので最初から最後までもうウキウキでしたよ。


タチネコ、最初想像してたのと違って「お?」と思ったのですが、やっぱり想像通りでした(笑)
攻めの尻は絶対死守過激派の皆さんはもしかしたらファイティングポーズを始めたりするのかな……程度のタチネコ逆描写がほんのちょこっとあります。
ちなみに白い方が攻め(確定事項)ですよ。

内容としては攻めにまつわる絵本の話が作中に登場するのですが、それがなんともまあ素敵で、実際にあったらいいなと考えてしまうくらいに魅力的でわくわくしました。
そして受けの色弱(?)設定が実際にモノクロの漫画を読んでいる私自身の視界と重なって強烈に「エモ」でしたね……。
けれど、モノクロは確かにエモいんですけど、前述した通り衣装や小物の描き込みがすごいことと、そこかしこに散りばめられた「色」というテーマもあいまってカラーのコマがひとつもないことだけが残念。
商業コミックス印刷の内情や実情は正直よく分からないんですけど、このコマだけでも、この見開きだけでも、瞳の色だけでも……モノクロの中にパッと目を引く「色」がひとつあるだけで印象に残る率がグッと上がる気がする、そんな本でした。
BLという括りで内容のみをレビューするなら多少補完不足の部分もあるので☆4かなとも思いますが、視覚からの満足感がとてつもなく大きかったので圧倒的に☆5です。
あとやっぱり褐色受けはかわいい(笑)

物語に登場する絵本、別冊で付いてくるとかそういう特典があったなら絶対紙媒体で買っちゃってただろうな〜。
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