このレビューはネタバレを含みます▼
写真好きの元気な高校生・菖真×顔のない絵を描いているクォーターの瑛。放課後の教室で出会った瑛の、黄緑色の瞳に魅入られた菖真。瑛が写真のモデルを引き受ける条件は、心霊写真を撮ること。すごいよかった、泣いてしまった。人と関わる気がない瑛にどれだけそっけなくされても、めげずに向かっていける菖真のメンタリティがすごい。次第に瑛自身のことが知りたくなるけど、その瑛が抱える傷がまたどうしようもなく痛々しかった。瑛の数年間を無駄にしない菖真の提案がとても素敵で、二人の想いのこもった一枚に泣けました。BL要素はあるけど薄め、キス止まりでそれ以上はなし。でもそれが合ってる。描かれていないところでしっかり気持ちが重なっていたことが知れただけで十分。晴れ晴れとした気持ちになれる、とても温かいお話でした。