ケイ×ヤク -あぶない相棒-
」のレビュー

ケイ×ヤク -あぶない相棒-

薫原好江

おっもしろ~い

ネタバレ
2021年8月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家様です。連休で時間のゆとりがあって、やっと読めました。最新6巻まで配信中ですが、紙媒体でお安く4巻までゲットしました。
公安捜査官・一狼とヤクザの獅郎のバディもの。上司の命を受け、政治家相手に男娼まがいな事をしている獅郎の監視と内偵をする事になった一狼。また別件では、公安の先輩の謎の失踪と残虐な動画がアップされた『ジョーカー事案』と呼ばれる揉み消された事件を独自に追っていた…という展開。
少女漫画ジャンルにしては、少し衝撃的な事もありますが、シリアスとコミカルなバランスが程よくて、比較的多世代にも読みやすいかと思います。緩急の付け方が上手いので、緊張と緩和のバランスもよく、テンポよく展開していると思います。
キーワードとしては、大物政治家、他国の諜報員との関係。20年前に起きたテロ的なビル爆破事件。
これらの事がどう絡みあっているのか?一つ一つの真実が見えて来るまでのハラハラした感じや、一狼と獅郎がタッグを組んで、核心へと近づくスリル感が面白いんです。誰が真の黒幕で操っているのか。
その中で、一狼と獅郎の信頼関係が強く結ばれていくのもすごく良くて、公安であるが故、ヤクザであるが故の孤独感を埋め合う二人に共感します。腐ババとしては、BL臭を期待しない事も否定出来ませんが、このバディはこれで楽しいかなと。匂わせくらいでひそかに妄想で(笑)
本格的なバイオレンスや、アウトロー的な事を望まれる方には物足りないかもしれませんが、本筋はしっかり構成されていて十分面白いかと思います。
各話の間に挟まれる『おまけ話』が可愛くて、そこはやっぱり少女漫画らしく癒されました。
続きがとても気になる作品です。
いいねしたユーザ15人
レビューをシェアしよう!