歌舞伎町バッドトリップ 2【単話版】
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歌舞伎町バッドトリップ 2【単話版】

汀えいじ

大好きだからこそ言わせていただく

2021年8月12日
一言で例えるなら、絶倫だと思って満を持して付き合った彼氏が急に草食になっちゃったみたいな作品。前作(歌舞伎町バッドトリップ1)がすごすぎたからそう感じるのかもしれません。性的志向も絵のオシャレさも、キャラクターの色気やうごき、台詞回し、全てが好きでした。その続編ということで大変嬉しく思い楽しみにしていましたが、回を重ねる毎にその期待とワクワクが悲しい色に染まり、ガックリきたまま完結してしまいました。①先生の絵が、変わってしまったこと。専門的な事は分かりませんが、コピーペーストを繰り返したようなハンコ絵と、人物の線がかたく直線的で、背景は書き込みが少なくなってしまいました。前作の生き生きとしたキャラクターたちはどこへ行ってしまったんでしょう。②2人のイチャイチャやSMには殆ど触れていないこと。あのクラブでのお話なんて、鳥肌がたつほど熱気にあふれていたのに。今作の4話なんてほんとにひどい。はい、ページ数終了って感じで急に終わってしまい、肩透かしをくったようです。なぜそこで素に戻るのか。朝までコースと違うんか!触れ合いたくて触れ合いたくて仕方がない恋人同士で準備も万端…なのになぜ!焦らされて焦らされてやっとの夜だったのに本当に読んでてガッカリしました。その先も、いつかはありのままのみずきを受け入れる徹という2人の姿が見られると信じて最後まで購入しましたが、そういう展開はほぼありませんでした。SMしているだけの1話とか、ベッドに縛り付けられている徹とか、そういうのが読みたかった…。全然二人の距離縮まってないよ。前作の方の熱量と、今作の方の熱量とがどうしても違うように感じられてしまったので最初に書いた通り絶倫だと思って満を持して付き合ったはずの彼氏が急に草食になっちゃった作品だと思いました。
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