表題作品に牽かれて

ネタバレ

2021年8月14日

このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みの表題作品に牽かれて購入しました。
短編集との事でしたが、それでも凄くよかったです。
還らずの森の中で、亡くなった奈津が最後に死んじゃってごめんねと言ったあの表情と心中を思うと、涙が止まらなかったです。
どんな思いでこの言葉を言ったんだろうか?
大切な陽の隣にいれなくなった奈津の悲痛な思いが込められていたんだと思います。
陽にとって奈津が大切な存在である事には変わりなくても、触れられない大切な人、自分を庇わなければ死なずに済んだのにと、ずっと自分を責め続けてきた陽。
作品としては短いんですが、とても心に響いた作品でした。
他にも収録されている作品で、ファザー・ファッカーのお話と、オメガバースのお話、主従関係のお話とありました。
それぞれとてもよかったです。
まだ読んでない方はぜひ読んで見て下さい。
本当に凄くよい作品ばかりでした。

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はりねずみさん

(女性/30代) 総レビュー数：37件

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