明けても暮れても -続 いつか恋になるまで-【単行本版】
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明けても暮れても -続 いつか恋になるまで-【単行本版】

倉橋トモ

2作を繋ぐ1作

ネタバレ
2021年8月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家族になろうよ(社会人編)といつか恋になるまで(中〜高校生編)を繋ぐ、本作(大学生編)です。

家族になろうよのように大きな事件が起きるわけでも、いつか恋になるまでのように2人の関係性が大きく変わるわけでもなく、ひたすらイチャイチャしている1冊です。ですが、いつか恋になるまでで幼なじみを経ての恋人同士になった2人が家族になろうよでしっかりパパ&ママ(?笑)になれる間を埋めるお話ととしての作り方がとても素晴らしいと思いました。見た目がマイルドヤンキーな和馬が意外にしっかりしてたり、ワンコな千秋の独占欲が強くなっていったり…と、きちんと家族になろうよへと繋がっていくのが見えるところが流石だなと思えるところです。

この2人は本当に幼馴染からの恋人なので、作中にもあるけど小さい頃のエピソードを共有できたり、傍にいなくてもお互いの匂いや体温、肉感(笑)まで手にとるように分かるところに2人の歴史の重さがきちんと伝わる描き方をされていて、倉橋トモ先生の手腕を感じることができます!
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