1等7億円が当たった俺の3日間【電子限定おまけ付き】
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1等7億円が当たった俺の3日間【電子限定おまけ付き】

常倉三矢

7億円だもん。そりゃそうなるよ。

ネタバレ
2021年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 常倉三矢先生は3作品とも全て所持してます。

Lifeで涙が枯れるまで泣かせて貰いました。

こちらはLifeとはまた違う作風ですが、常倉先生は全般的に人間らしいリアルな心理描写をとても丁寧に描きますね。

顔良し、性格良し、仕事も出来る優秀な親友 玲 にコンプレックスを抱いている主人公 悦士。

悦史が偶々買った宝くじが、まさかの一等7億円当選。
小心者の悦士は玲には何も明かさず、一緒にホテルに泊まって貰うが、何と宝くじが無い!?
玲、お前が取ったのか?
うーん、なかなか主人公が人間らしいですよね。
だって7億円だよ。そりゃそうなる、仕方ないよ。
さて、見付かってめでたしめでたし。と簡単には行かない常倉先生です。まず全く見付からない(笑)

失くしてからの3日間かみ合ってる様で、全く違う2人の会話がコミカルながら段々と2人の本質が見えてきます。
何故悦士は7億円に執着するのか。そりゃ単純に欲しいけれども(笑)

プライドとか外面とか恥とか全てを捨てて悦士本人も気付いてなかった芯の気持ちの気付く為に、1等宝くじを失くすと言う衝撃的な過程が必要だったんだな。と常倉先生の発想に完敗です。
玲も完璧故の人間くさくて良かったです。最初の出会いで悦士の事を見下して草むらって思ってたりとかね。一回心が繋がったような、あの星空のシーンは本当に綺麗。

最初は同じ大学生スタートだった2人ですが、段々離されてく悦士の気持ちを思うと共感出来ます。一緒に居て楽しいだけじゃいられないよね。

エロは少ないながら影の描写が上手い。
濃厚な3日間でした。

7億円以上の価値を掴んだ2人です
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