このレビューはネタバレを含みます▼
という、極端な評価になる作品。
物語、キャラクター、展開などは本当に申し分ない名作。
王女の地位でありながら冷遇され、最後には父親である王ですらもギャフンと言わせる展開にはまさにアッパレと言うべき作品です。
なのに、どうして星1つにしたか。
まずはこのやや能天気?うっかり?なヒーローに、もう少し後悔させて、苦しんで欲しかった。
何で、あんなに無能か召使いばっかりを揃えた実家に、ヒロインを閉じ込めた?
せめて父親である執事に付かせるか、ヒロインをよく知る召使いを何人か付かせなかったか。
知らなかったからと許したとしても、王女を1年?にも渡ってイビリ続けた召使い達が許されるのは、おかしい。
お情け裁きで王女を虐 げ、平民並みに扱うのには安っぽさが漂う。
夫婦の貞節を重んじる国であり、王をそれ程に高貴な存在として描くなら、王女もそうでなければならないのでは?
そこはこの昔風の時代なら、今風に甘い裁きではなく、バッサリ処分して欲しかった。
そこ以外は本当に名作で、だからこそもったいない!
ヒストリカルファンタジーは、歴史上にはない話だけど、身分差に関してはしっかりと描いて欲しかったなぁ。