狼を狩る法則
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狼を狩る法則

J・L・ラングレー/冬斗亜紀/麻々原絵里依

1作目:一途な狼本能◎

ネタバレ
2021年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ (MM小説)
《人狼シリーズ/1:狼を狩る法則 2:恋 3:目覚め 4:夢》
人狼であることを隠し人間社会に生きる人狼達の日常〜恋愛譚のテーマが深く楽しいシリーズ。
一作目の原題: Without Reservations。
ニューメキシコ州が舞台。

人狼同士。
違う群れの負傷した白狼の治療を頼まれたら、それが夢にまで見た〈メイト〉だった始まり。

獣医チェイトン(30)×大学教授キートン(25)の話。

4歳からメイトを探して来たチェイが遂にその瞬間を迎え、
狼本能の湧き上がる高揚感とメイトが牡狼だった落胆と混乱。
同様に本能で察知したメイトがノンケだったことで拒絶するキートン。強情な二人に舞い降りた運命の悪戯が楽しく冒頭から引き込まれる。

先住民×白人CPの為米国ならではの人種やゲイの差別侮辱など苦さも容赦なく、その中で確実に育む二人の人柄も関係も良き◎本能優勢の求愛行動は微笑ましいけど、H描写が濃厚で多すぎたかな。キートンの優れた能力や二人のモフモフ感をもっと味わいたかったな〜。でも二人の掛け合いは絶妙で事件のスリルもあり面白かったです!!

巻き添えで人間から人狼化した幼馴染レミと、そのメイト ジェイクの気になるその後→3作目『狼の遠き目覚め』
→御曹司キートン兄のオーブリー編は4作目『狼の見る夢は』
→前日譚(統率者×調和者)2作目『恋する狼』
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