このレビューはネタバレを含みます▼
(MM小説)
《人狼シリーズ/1:法則 2:恋 3:目覚め 4:夢》の三作目。
原題:With Caution。1作目の続き。登場時ヒール役だった人間レミが命と引き換えに問答無用人狼化。色男ジェイクとレミは〈メイト〉だけど、産まれたての人狼かつホモフォビアのレミには隠すしかなく、ジェイクの苦悩と真実告知がとても気になった前作。
今回は差別主義で鼻っ柱の強いレミの驚きの背景を追います。
人狼×元人間の人狼のメイトもの。
私立探偵ジェイク×消防士レミの話。
いや〜凄いボリュームの話を一気に読みました。
前作でホモフォビアに見えたレミの'実は…'な背景が重くて重くて想定外のヘビーさ。毒親DVのレベルではない異常者父ダークの大きすぎる存在、彼から弟スターリングを守る為だけに自己犠牲の孤独の闇に居たレミの人生。
人狼化で群れ(家族)ができ孤独から初めて解放され、まさに身も心も生まれ変わったレミ。ジェイクとの唯一無二感◎
包容力あるジェイクのカッコ良さ◎
実際の狼の生態に基づいたヒエラルキーの人狼設定良いですね〜◎ (オメガバのαβΩ関係より好き!!)二人は素晴らしいメイトでした。ただ更に〈Dom/Sub〉関係も入り個人的にこれはマイナス。素敵関係なのにいきなり'イエス・サー'には馴染めず読みたい物と違い、長くて多いH描写は飛ばし気味で^^;
重すぎる背景も壮絶展開で決着がつくも、苦い余韻を残しました。反面newメイトに期待( *´艸`)←たぶん忍耐戦になる二人がかなり気になる〜続編あるなら是非読みたい!!
巻末の冬斗さんの解説には感謝です!!
→お次四作目は、ジェイクの仲間ガジェットの長男マット編
『狼の見る夢は』