MOON―昴 ソリチュード スタンディング―
」のレビュー

MOON―昴 ソリチュード スタンディング―

曽田正人

バレエ作品?

ネタバレ
2021年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作者はバレエ本当に好きですか?
青年誌に掲載するため、男性ウケするバレエを描いただけの印象です。
好きな方はごめんなさい。でも、バレエ好きで読むと、これがバレエ作品と思われるのが違和感あります。
総合芸術としてのバレエを題材にするなら、歴史、作品の背景、ダンサーの骨格・筋肉・関節、音楽、精神世界。
膨大な知識と、深く掘り下げる途方もない作業が必要になる。
でも、この作品はそういった作業なしに、主人公のキャラ、疲れるアングルや描線、バレエ要素以外の勢いでごまかしている。
腕、背中、脚、動きも線がバレエではないし、作品の世界も、ダンサーの芸術としての身体や内面も描かれていない。
バレエ作品と期待せず読んだ方がいいです。
もしバレエ作品に関心ある方は、有吉京子作『SWANー白鳥ー』をぜひ読んでほしい。
1ページ、1コマがバレエ芸術です。
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