羽化(メタモル)
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羽化(メタモル)

赤河左岸

愛おしい作品

ネタバレ
2021年9月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても雰囲気がある作品ですが、それだけに頼るのではなく、ちゃんと物語がしっかりと存在していて、それが、幼さと若さからくる切実さがあって、とても美しいと感じました。
獣人のαに恋をする、βと偽られているΩの少年。
自分の性に戸惑いながら、どうしても惹かれてしまう獣人αを意識してすったもんだするのが可愛い。
まだ少年のおぼつかなさで、それでも、「仕事でさせてしまっている」ということに後ろめたさを感じて、ずるくもなれず馬鹿正直に遠慮したり反発したり。
そりゃぁ、獣人αも絆されちゃいますよね。
可愛くて仕方ないだろうなぁ~と思いながら、読んでおりました。
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