死役所
」のレビュー

死役所

あずみきし

軽いのと重いのと

2021年9月10日
回によって、軽い話もあれば重い話もあります。
個人的に、人の人生を1話完結スタイルで描くのは無理があると思っていて、最初はそれによる物足りなさがありましたが、考えてみれば人間なんて、「え?」っていうレベルの、ちょっとしたミスみたいなことで命を落としてしまうこともある。他方で病死のように、死と向き合いながら最期を迎えるケースもあって(カニすべからくは泣きました)、その軽重は一括りでは語れないもの。それがよく描けているなと思いました。
さらに読み進めるうちに、職員のライフヒストリーが複合的に絡み合ってきて、どハマりしました。
職員が死刑囚っていうのも考えさせられますね。
5巻まで無料という、太っ腹ぶりも好感持てます。
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