兎の森
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兎の森

苑生

ゆっくり進む、無表情攻め

2021年9月11日
小学生の時からの幼馴染の二人。茶髪で無表情(細目)だけど中身は熱い「志井」と1つ年上の黒髪でぱっちり目のイケメン「環」。志井は一軒家に住むごく普通の一般家庭で育つが、環は団地でシングルマザーに育てられている。ある日環が自分の家の玄関先で人知れず涙を流しているところを見た志井は子供心にもなんとなく帰したくなく、自分の家に泊めてしまう…。繊細な線で描かれる絵がとても好きです。ストーリーも小学1年生から始まり、高学年、中学生、高校生になるまでの成長っぷりも「あんなに可愛かった子がシュッとかっこよくなっちゃって」と親のような気持ちで読み進んじゃいました。子供から思春期に入る頃の性の目覚めがなんとも甘酸っぱく、そしてある意味リアルに描かれているのにも関わらず、少年達の美しさを損なうことない。素晴らしい作品に出会えて嬉しいです。紙本も絶対に買います!現2巻まで、心と身体のゆっくりとした成長が見られる。エロ少なめ。これからの2人を見守りたいです。
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