千夜に咲え
」のレビュー

千夜に咲え

秋雨るい

最後は穏やかに…だけど

ネタバレ
2021年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな秋雨先生の作品、可哀想すぎるストーリーが苦手なので迷ったけど買ってよかった。水面下でじりじりと進む被害者男性たちの復讐サスペンスといった感じで面白かったです。
ただ、受の要くんが本当に不憫。両親自〇で孤児になるだけで可哀想なのに、親を追い込んだキモジジイ(キモいというより胸糞悪いです)の趣味の洋館に連れてこられてあんな目に…。挿入はないし描写は控えめだけど、キモい男たちの性接待をさせられて衰弱していく様子がつらかった。ジジイもさることながらあの署長許せん。あんな虐〇(尿〇責め)とかひどすぎる。そこは本当にキツいので苦手な方は注意したほうがいいかもしれません。
執事の嘉門さんと惹かれあってく静かな時間や復讐の決め手となる最後の「振り」がよかった。最終的に結ばれるのは数年後で、要くんも海外での時間を経て大人の青年になっているのが良心的というか。でも心の傷は消えないよね…。本当に幸せになってほしいです。
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