溺恋マリアージュ。 偽装妻ですが極上CEOにとろとろに愛されています
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溺恋マリアージュ。 偽装妻ですが極上CEOにとろとろに愛されています

碧まりる/小路龍流

勢いで読めばそれなりに面白いかも?

ネタバレ
2021年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高い評価のレビュアーさんの気持ちも分かりますが、基本的に低い評価の方に同意します。さくさく読めるので、勢いで読めば面白い気もしますが、我に返ってそれは変だと思う箇所が多々あります。要するに、突っ込みどころ満載ってやつです。とりあえず面白さ重視で細かいことはスルーして、と言うのはライトノベルの基本?なのかもしれませんが、比較的しっかりしたストーリーを描く作家さんもいるので、そういう方と較べたらやはり未熟と言わざるを得ないでしょう。ネット小説出身でも作品として商業化しているので。
メインのヒーローとヒロインのお話はそれなりに盛り上がりもあって、わりと楽しかったです(細かい所を気にしなければ)。
粗として特に気になったのは、ヒロインの家族。分かりやすいヒールとしては良いのでしょうが、継母と妹がバカすぎ。(政略結婚をするような)上流階級の家庭なのに、あまりにも品がない。家庭内のことはさておき、公の場でもバカ丸出しで、普通に社交とか成り立ってるのかかなり疑問。弟を育児放棄するのも謎。ヒロインは父親のことをあまり悪くは思ってないけど、継母よりましかもしれないけど、親として立派なネグレクトですよね?ぶっちゃけ、継母にはヒロインを育てる義務は無いけど(養子縁組してたら義務はある)、愛人の子とはいえ認知してるんだから、父親にはヒロインの養育義務がある。それなのに、ヒロインは「母が亡くなって行き場所の無い私を引き取ってくれた」と父親に感謝してる。いや、当たり前だし。むしろ継母からのいじめを放置してるのは立派に育児放棄だし。しかるべき親戚宅に養子に出した方がヒロインは幸せに生きていけたようにも思えるけど、それはお金持ちの見栄とかいろんな事情があったのかもしれない。でも、結局愛人も娘も息子も(正妻も)幸せに出来なかったクズですよ?最後はちょっと改心したみたいだけど、実は継母とほぼ同罪だと私は思いますが。
妹はこんなに自己中でわがままに育ってしまって、これからの人生は大変だろうと思いました。継母の実家がどんだけお金持ちかは分からないけど、そのままで生きていけるほど世間は甘くないと思います。お披露目パーティーでその界隈の方々に悪質さがバレてしまったし。
元彼もいろいろ事情はあったのだけど、やっぱりちょっと気持ち悪いかも。ヘタレなだけで、良い人なのでしょうが。
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