いつかの恋と夏の果て
」のレビュー

いつかの恋と夏の果て

篠崎マイ

10年の純愛

ネタバレ
2021年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 恋はいつだって一方通行。同性同士、親友ならなおさら。
私は修が鈍感で酷いとは思わない。
漫画に対してここまで思うのももしかしたら変かもしれないけど、自分が同性の友人や親友にもし好きだったと言われた時に戸惑ったりすると思う。友人とキスする仲と全員に思うか?と問われればしない。
学生の頃に好きと言われても、本気で受け取る?同性の告白を本気と。それができる人は少数ではないかと思う。
だから修は修で親友として一緒にいた気持ちを鈍感や酷いとは思わない。
そして、それが辛いから離れようとする一夏だって切なくて苦しくておかしいことではない。
10年親友と思ってた友人から親友ではないと思われていて、好きだったと言われて。関係が終わる修側の気持ちも分からなくない。
それくらい同性の壁は高くて、どちらの切ない気持ちが苦しい。
これはハッピーエンドだけど、このまま関係が終わるルートの方が多い。そこを考えさせられた作品です。
1巻のみなので、葛藤とか短かったくらいかな。
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