ジンと猫は呼ぶと来ない
」のレビュー

ジンと猫は呼ぶと来ない

SHOOWA

形は違えど過去を拭えない男シリーズ

ネタバレ
2021年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「 向日性のとびら 」 のスピンオフと「 NON Tea Room」のスピンオフや、他の短編にて構成されています。
表題作はスピン元に登場していた情報屋ジンとその幼馴染で殺し屋ボブマリのお話。タイトルは「 ジンと猫は〜 」となっていますが、ジンはタイトル通り猫のように自由気まま本能の赴くままの男で、マリ視点で描かれているのかな?
自覚があるのかないのか、いつも無表情なマリだけど、ジンに対しては、最優先。周囲は本妻と呼ぶけれど、これまた何とも言えない関係。
でも祐介の前では違うんだよね。素になれてるというか、自然体に見える。
この3人はきっとこれでバランスがとれている気がする。この曖昧さがこの作品の魅力なんだと思います。
「 謝罪 」「 残像 」「 幸せになるのだ 」など切なかったり、残酷な想いだったり、天使の愛?( 天使でゲイってどうなのよ。笑) だったりと、短編にて様々な角度から切り込まれています。
個人的には、マリ大好き祐介がツボでした。
ティンティンの抱き枕! マリと名付けたチャイニーズ・クレステッドドック!!( しょぼくてピルピルしててめちゃくちゃ可愛い ) こんな陽気な変態大好きだよ。
ジンとボブマリとカイとシスで合コンも面白かった。銃の乱用ダメ!銃向け過ぎだよ。笑
そして街で見かけておっさん!ダニエルパパ!?小さい男の子は龍之介!? 洒落た演出にびっくり!
SHOOWA先生の作品って独特の間というか溜めみたいなものを感じるんですよね。そして、全部ひっくり返しちゃうような、ゆるっと感。ホント好きだな〜。。
※レビューありがとうございます。旧版の方が修正が甘いとは、、新装版のみ購入したので甘い修正も見てみたい、、とグラグラしてます。笑
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