恋とはバカであることだ
」のレビュー

恋とはバカであることだ

おげれつたなか

ツンツンでもクッソかわいい

ネタバレ
2021年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の初コミックス。( 2014年6月発行 )
改めて、先生の作品を全て読み終えてみると、線の細い綺麗で端正な絵、丁寧な描写や表情や角度、おげれつ先生の他作品からも感じた心理的な作風などもビシバシ伝わり、今に繋がっている原点とも思えた作品です。

此方は、それぞれ2話構成にて3部作収録の短編集。
「 恋とはバカであることだ 」キラキラジャニ系20歳大学生×32歳で童貞処女のゲイ社会人。
「 外面だけは王子様 」好きな子にはオラオラなのに外面は違うDK×被害者でありながらも守られるDK。
「 泣けないうそつき 」恋人の理想高きDK×元ヤン美形DK。

どちらも良かったんだけど「 泣けないうそつき 」が1番好きかも。
瀬川が、大好きな人の理想の恋人にと元ヤンであった事を隠し健気。バレて破局かと思いきやホントの自分を好きだと言って貰えてからの、ほぼヤンキーになってしまいツンツンに豹変。でもすぐ涙ぐんじゃって大好きが伝わってくるのが可愛くていい。
先生の描かれる攻めは、ちょっと嫌な奴で不快になる奴が多く、受けが断然魅力的なんですよね。
此方の短編集もまさしくそんな構図に仕上がっています。
短編構成ゆえに、読み手によっては物足りなく思えるところがあるかも知れませんが、先生の作風に気軽に触れられる御本だと思います。
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