あいのべる
」のレビュー

あいのべる

クロオ千尋

ぎゃーっ、好き。

2021年9月18日
初読み作家様です。フォロー様のレビューを拝見して、お好きと仰った空気感に触れてみたくなりました。なるほど、なるほどです。短編集3CP収録されていますが、どれもほろ苦さと、後味良い優しさと甘さが素敵~。なぜなぜ坊や様、ありがとうございます~。良かった!
『月が大きいので見てたよ』:タイトルからしてロマンチックぅ。BLの世界で「月が綺麗ですね=愛してます」ですが、それとはまた全然違うんですけど、月の使い方が素敵だわ~。大きく夜空に浮かぶ月を、離れた場所で同じ月を眺めてる。ひゃー、いい!間違いメールから始まった二人のやり取りから、いつしか顔も見えない相手が心の拠り所。恋の展開も月と同じくロマンチックです。キュン。
『飛びこむうさぎのように』:これ、めっちゃ好きなんです。リーマンの恋にやられました。あぁ、そうだったのね?あぁ、あなたもそうだったのね?あぁ、出るとこ出てるからいいよねって、そこ?フォロー様のレビュータイトルにあがってた意味がわかりました(笑)そりゃ出てるけどと笑ってしまった。凄く短いお話だけど、すっきりまとまって大、大満足です。好き~。
表題作の『あいのべる』これもタイトルが素敵~。
作家と編集者のお話って、原稿と引き換えにエロに走るあるある展開がベタですが、こちらは秘めた恋心を隠しながら…切なさがじわじわと胸に広がり、クロオ先生の描写がほんとお上手。
五十嵐先生、編集者・巴をモデルにした小説、ニクいなぁ。降参です。
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