自惚れとランジェリー ハイスペ同期の困った愛し方【単行本版】
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自惚れとランジェリー ハイスペ同期の困った愛し方【単行本版】

本庄りえ

高村君はまず好きな相手の話を聞くべき(笑

ネタバレ
2021年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ ランジェリー男子物は、受けが美人可愛いとか、雌っぽすぎたり、逆にガタイが良すぎたりしてあまり好みではなかったんですが、この話は受けの西川くんがちゃんと男性らしい体つきながらに微妙なラインで【ランジェリーが似合わない男子】な感じでまずストライクでした(でもちゃんと可愛いしエロティックです)。■更に攻めの高村くんはハイスペックではあるものの、スパダリではなく、恋愛に不器用なところが可愛い。先方から来るので事足りていて、自ら相手を求めてアプローチしてきた経験が足りてないのかな~等と思ったり。■攻めは営業、受けはデザイナーでそれぞれ仕事もできて、攻め→受けに対してもっと自分の力を出せる仕事をしてほしい、その延長線上で自分をビジネスパートナーと認めてほしい。受け→攻めに対して自分一人で仕事を請け負ってストレス貯めたくない、ゴリゴリ仕事持ってくるな、距離ちかすぎ!等と思っているという下地が予めあったところに、受けの秘密…【乳首が敏感過ぎて男性用自ランジェリーを愛用、更に陰キャで地味な自分がこっそりファンシーな下着をつけて会社に来てるなんて背徳感に浸っている】というのが攻めに露見して…。という次第。■エロ設定ではありますし、羞恥プレイされて身体から陥落させられた感もあるけれど、そこでそのまま受けが心まで簡単に絆されたりせず、自分の感情に戸惑ってるのがまた良いですね。■攻めの「元々受けの仕事ぶりに惚れ込んでいて何とか自分を仕事仲間と認めてほしいのにスルーされ続けていたところに、受けの恥ずかしい秘密を知って、さらに開発済みと思いこんでそっちのプレイを強引にさせているうちに段々とフィジカルな欲望を受けに抱くようになっていく」というのがよく描写されています。ここから一歩踏み込んで受けをストレートに溺愛するようになるのか、受けも肉体的な快楽だけでなく攻めに対して甘い感情を持つようになるのか(いまのところは受けからの感情はセ フレに近いような…)。分冊版も購入していますが、楽しみにしています。
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