このレビューはネタバレを含みます▼
スタイリッシュなカバーデザインから受けた印象では大人同士のクールな恋愛かと思いきや、DKと教育実習生だった。
読み切りとして描かれた1話はいい子ちゃんとビッ チとアウトローの三角関係。青く不器用な「好き」が甘酸っぱく刺さる。1話最後の3ページは歪に好きを拗らせたアウトローくんが扱きながらビッ チとキスをしている絵の上にいい子ちゃんのモノローグが重なるのが性的以外にも興奮を誘って非常に良い。
続編として描かれたAnother angleではゲスな大人として教育実習生を主人公として投入。三原色DKの中からアウトローくんをターゲットとしてアレやコレやとやっちまうのだが、そのうち互いに絆されてくっついてハピエン。
よくあるゲスがアウトローを手懐けるうちに好きになってゲス行為を改めるという話なのだが、なぜこういう展開がこうも需要があるのか?なぜ今作が面白いと感じたのか?
私が感じたのは「ギャップ」なんだろうなと思った。ゲス行為が優しくなる、ツンツンがデレる。うわぁ、我ながら単純!
得てして単純が1番わかりやすく萌えるのは否めない。
が、今作で1番ゾクゾクしたのは、すごく好きな子がいるのに自分を酷く扱ってくれるゲスな大人に処女を捧げて感じてしまい、さらに行為を続けるところ。
痛いわ〜と読み進めて最後は救われる。この常套手段が、綺麗な絵とビッ チくんの活躍で上手く味付けされている。
書き下ろされたIn focusで再会甘々なエッチで読者の満足度を上げ、読後も良好な作品だった。