暴君ピアニストの誘惑メロディ
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暴君ピアニストの誘惑メロディ

三木若菜/えだじまさくら

天然過ぎるヒーロー

ネタバレ
2021年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ あまりにも、天然過ぎる、女心にも恋愛にも疎すぎるヒーローの暴走。
そんなに、ヒロインが好きならば、なぜに、音信不通にしたのか、身分の差から、ヒロインとは結ばれないと分かっていて、荒れ果てたのだろうに、偶然に再会したヒロインへの想いが暴走し、まさにやりたい放題の暴君と化し、体さえ繋げていれば、想いが伝わると思い込むって。自分が一夜だけとはいえ、女性たちを抱いてきて、それで抱く行為が、男の想いを伝える手段だとなぜ、思い込めるのか。ものすごくアホなのか、自分の行為を棚に上げて、抱く行為が恋愛の想いを伝えるものだと、なぜ思い込めるのか。自分が一方的にヒロインに肉欲をぶつけて満足してるから、相手も想いがあるから、抱かれていると思い込むって。一夜の行為を繰り返してきたくせに、何をどうしたら、そう思えるのか。しかも、いまだに、ヒロインとは、恋人同士の繋がりだと思ってるって。ならば、ピアニストの夢を取り上げられたとはいえ、ヒロイン以外の女性たちと関係を持ちまくり、しかもそれを世間に晒してるし、それは、恋人だと思っている相手のヒロインを裏切る行為ではないのか。あまりにも、子供過ぎて自分の都合のいいように解釈するヒーローに唖然。ヒロインの方が、誤解をしているとはいえ、ヒーローに対して冷静で、身を引いている状態で、やっぱり女性の方が、年下でも、精神年齢は成熟するのだなあと。御曹司育ちで、反対されているとはいえ、仕事をするのでもなく、親のお金で贅沢三昧だった生活。あまりにも、精神年齢も子供で世間も知らないヒーローのキャラに唖然とするし、どこが魅力的なのか、わからないヒーロー。御曹司の肩書きと音楽の才能がなければ、ただのクズな精神年齢の幼い男であるヒーロー。ヒロインがこれからも苦労しそうなのが見え見えでちょっと可哀想。そして、ヒロイン友人女性はとてもいいひとで、恋に暴走するのではなく、友情をしっかりと持っているのが素敵でした。
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