来世の君にくちづけを【単行本版】
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来世の君にくちづけを【単行本版】

灰田ナナコ

スパダリ溺愛攻め😄

2021年9月21日
過去から現代への転生もので、元第一王子攻め×元平民郵便配達員受け。現代では大学生。あと、同じく、過去の記憶を持つ、攻めの元側近執事で友人の早乙女と、ほぼ3人でお話は進みます。子供のころ、同時に過去の記憶を取り戻した攻めと早乙女が、自分たちも同じ時代に、近い関係・場所で生まれ変わっているのだから、受けもきっとそうだろう、と、受け探しをしながら、成長。ようやく、同じ大学で受けと出会うのですが、受けは自分たちとは違い、記憶が戻っていなかった、いうところから始まります。過去の悲惨な別れから、それぞれ、色々な思いを解決しながら、ハピエンです。現代の流れの中に、過去のことが差し込まれ、お話が交差しながら進みます。過去ストーリーの重さのわりに、全体的にあっさりしていますが、現代の二人の関係に重きをおいて1冊にまとめるなら、私はこれでいいと思いました。というか、本編最後の数ページに、ぎゅっときれいにまとまっていて、”これでいいんだ”と思わされる、先生のテクニック?笑 ウルっとしちゃいました。過去のルーク王子の記憶を持ってはいるけれど、現代に生まれて、現世の環境のなか生きてきたのだから、ルークである以上に「広人」だし、受けも「ミカ」であるけれど、「洸」なのだと。過去に捕らわれていた攻めが前を向きつつも、それでも、過去と現代がつながっている読後感は、過去も救われたようで、すっきり幸せになりました。そして、灰田先生お得意の、スパダリ溺愛攻めが充分堪能できます。灰田作品は、わりと早めに軽く体の関係ができますが、こちらも例外ではありません。私は潔くて好きですけどね。部位白抜き、本編188p、描き下ろし、おまけ、全199p。
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