『どうか知ってほしい』





2021年9月22日
舞台は1983年頃のNY。エイズはまだ"謎の奇病"で正体不明だった頃の話(実話)。
「…エイズかぁ…」と、何となく読み始めるのに覚悟が要りました。思っていた以上にハードで、あまりにもたくさんの人物が亡くなる。
プロローグ的に置かれた「ラリー・クレイマーからの手紙」だけで、もうとんでもないものに手を付けたとわかってしまった。
辛いシーンから始まり、辛いシーンでEND。
これはラリー自身の話であり、みんなの話であり、私たちの話。私たちの友人の、話。
作者のラリー・クレイマー氏は、2020年5月に84歳で亡くなりました。エイズ禍、そしてこのコロナ禍を生きるゲイたちの姿を執筆中だったそうです。仮タイトルは『An army of lovers must not die』。まさにネッドの生き方そのもの。
声の大きな人、過激なことを言う人、とにかく正論ばかりをがなり散らす人というのは、きらわれる。だけども事態の打開には戦うしかないんだと突き進む姿が、やるせなく、歯痒く、堪らない。その原動力が愛情だとわかるから、尚更。
これは、今を生きる人類の一人として、読むべきものだと思うし、この過程は知っておくべき事実。
もっともっと、知られるべき。もっともっと、読まれるべき。
「…エイズかぁ…」と、何となく読み始めるのに覚悟が要りました。思っていた以上にハードで、あまりにもたくさんの人物が亡くなる。
プロローグ的に置かれた「ラリー・クレイマーからの手紙」だけで、もうとんでもないものに手を付けたとわかってしまった。
辛いシーンから始まり、辛いシーンでEND。
これはラリー自身の話であり、みんなの話であり、私たちの話。私たちの友人の、話。
作者のラリー・クレイマー氏は、2020年5月に84歳で亡くなりました。エイズ禍、そしてこのコロナ禍を生きるゲイたちの姿を執筆中だったそうです。仮タイトルは『An army of lovers must not die』。まさにネッドの生き方そのもの。
声の大きな人、過激なことを言う人、とにかく正論ばかりをがなり散らす人というのは、きらわれる。だけども事態の打開には戦うしかないんだと突き進む姿が、やるせなく、歯痒く、堪らない。その原動力が愛情だとわかるから、尚更。
これは、今を生きる人類の一人として、読むべきものだと思うし、この過程は知っておくべき事実。
もっともっと、知られるべき。もっともっと、読まれるべき。

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