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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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あーーーーつかれた2022年1月27日主人公は二人とも情緒不安定、支離滅裂、いきなり逆切れ、いきなり泣く。全てのコトの発端である事件は、主人公は酔ってド忘れ、被害者もギリギリ歯噛みするほど憎んでるのに、結局赦してんのか赦してないのか、ワケわからんまま、自己陶酔気味のお二人の裏切り合いで話は進んで行き、理解?しあえた?かに思えた矢先に、突然持ち出した鉄パイプ(どっから!?笑)で、お得意の急な逆ギレで殴りかかり。もう、読むのに疲れすぎて、ぱらららら〜〜〜〜とページめくったら「愛してる」というセリフがあり、へーよかったねと思った次第です。
……ね、ワケわかんないでしょ笑。こんなに、ついて行けないマンガ読んだの久しぶり。混乱をきたしただけなので早く忘れたいです。
クルマの後部座席から裸で出てきたら主人公に、元の想い人がかけた言葉「お前何そのカッコ」が、この話の中で一番マトモなセリフだったな。 -
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『どうか知ってほしい』2021年9月22日舞台は1983年頃のNY。エイズはまだ"謎の奇病"で正体不明だった頃の話(実話)。
「…エイズかぁ…」と、何となく読み始めるのに覚悟が要りました。思っていた以上にハードで、あまりにもたくさんの人物が亡くなる。
プロローグ的に置かれた「ラリー・クレイマーからの手紙」だけで、もうとんでもないものに手を付けたとわかってしまった。
辛いシーンから始まり、辛いシーンでEND。
これはラリー自身の話であり、みんなの話であり、私たちの話。私たちの友人の、話。
作者のラリー・クレイマー氏は、2020年5月に84歳で亡くなりました。エイズ禍、そしてこのコロナ禍を生きるゲイたちの姿を執筆中だったそうです。仮タイトルは『An army of lovers must not die』。まさにネッドの生き方そのもの。
声の大きな人、過激なことを言う人、とにかく正論ばかりをがなり散らす人というのは、きらわれる。だけども事態の打開には戦うしかないんだと突き進む姿が、やるせなく、歯痒く、堪らない。その原動力が愛情だとわかるから、尚更。
これは、今を生きる人類の一人として、読むべきものだと思うし、この過程は知っておくべき事実。
もっともっと、知られるべき。もっともっと、読まれるべき。 -
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親愛なるワトソン君、2021年8月5日「『シャーロック・ホームズ』といえば、小さい頃、犬の設定のアニメがあったよな〜……」レベルで、何も知りませんでした。序盤、あまりに雰囲気について行けず、ウィキペディアに駆け込みました笑。
二人の間に、秘密にすべきロマンスがあったはず……と期待して読み始めたものの、ゲイだと明るみになれば地位も名声も何もかも失うという当時の風潮がこれでもかと影を落とし、ロマンスからは程遠い、おふたりさん。。。
抑圧、絶望、混沌、、、終盤まで苦しい展開が続き、やっとやっと、ラストでほんのりロマンス風味が味わえました。まぁホームズのデレ具合は少し急な感じがして、文字にならないものを補完しながらでないと腑に落ちないところはありましたが。
いやいや、よかったね、ワトソン君。
「親愛なるワトソン君」、この呼びかけが形式的なものでも、ましてや慇懃無礼な皮肉でもなく、紛れもないホームズの心からの呼びかけだったと考えると、なかなか奥が深いですね。いいね
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わずかな読書時間で、すごく満たされる。2021年7月29日たった40ページの短編です。不憫で無力な12歳から物語は始まり、5年おきに進んでいきます。限られた文字数で、それでも脳裏にはありありと彼らの今の姿、今までの5年間の暮らしぶりが浮かびます。大した文章力だと思いました。
不憫な運命から逃げ出すように街を出て文字通り転落してゆくスコットと、苦しい生活から逃げ出さず家族を支えるうちに、ついには支える家族がいなくなっても生活から逃げ出せなくなっていったマルコ。
つらい展開が続くからこそ、冒頭の夜の、ふたりの健気さが何度でも輝きを放ち、切なくなります。
短い作品ですが、20年という時の流れを駆け足に感じることもなく、満足感たっぷりです。素晴らしい短編だと思います。 -
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うーん最高。2021年3月11日とりあえず1巻を買って読んで、次々と欲しくなって読み進めました。すごい中毒性あります。
あらすじを文字で見てもわからない面白さ、二人のキャラだけを表紙で見てもわからない奥深さ。
この二人、大好きになりました。いいね
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高評価に水差してごめんですが。。。2021年3月1日人でなしのようですが、私は泣きませんでした。一回読んで、「拾って棄てて、再会した育て子に欲情して、勝手な野郎だな」とモヤモヤしました。ラストのどんでん返しも、喋りだしたアカが、それまでと別人のように表情豊かで、ちょっと戸惑う。作者さんの言う通り再読し、なるほどアカの一途な視線はいじらしかったのですが、でもさらなる再読はしない気がします。
★は、佐吉に「すまなかった」と涙して頭を下げた里の人と、椿が枯れるほどの時を佐吉を待って過ごしたアカに捧げます。
佐吉は、アカを拾い、棄て、探し、再会の果てに瀕死の怪我を負わせたことを「たられば」連発で泣いて後悔していたけれど、結局、侘びてはいない。そしてまた置いてってる。 -
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ピーチパイのマスター2020年9月4日本作2巻の描き下ろしに、ピーチパイのマスターと水野が出てきます。カポッと○○を取っちゃうマスターに爆笑!!
ヤダもう本編すごく面白いのにマスター関連のレビしか出来ない。。。いいね
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ピーチパイのマスター2020年9月4日神出鬼没の角刈りマスター(兼太郎さん)の弟くん(宗ちゃん)と、マスター兄弟の幼馴染(富永)とのアレやコレや。他、短編。ここんところユギ作品を読み漁り過ぎて、頭ん中、キャラ被りの渋滞してますが。笑えたりホロ苦だったり、やっぱり面白い。読み返して、キャラ整理しよう……(マスター主軸)。
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セカンド・セレナーデ full complete version【イラスト入り】
「それがどうした」橋本さん!2020年8月28日どうしようもない奴を可愛く書くの、やめてもらえませんかね木原先生。も〜〜たまりません。
表題作のほか、序章となるスピンオフが収録されてす。スピンオフCPもたいがいなんですが。メインCPの「橋本さん」がもう、つける薬もないほど嫌味な奴で。小心者、自己中、取柄は顔だけ……そんな奴を「好きだ」なんて、ねぇ。まったく、恋ってやつは。メインCP番外続編は橋本さんの嫌味っぷりが突き抜けていて、笑けて、それもこれも掛川くんが受け止めてくれてるからか〜、と、ご馳走さまの読後感。木原流、『恋』を堪能できました。いいね
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フィクションですが、ファンタジーではない2020年7月15日このところ、肌触りの良く、ササクレやトゲのない、登場人物は理解者だらけという優しいBL作品に当たることが多くなっていました。もちろん、そんな世の中であってほしいし、作品として良い悪い、正しい間違っているとかいうことではないのですが、本作を読むと、まだまだ、それらの作品世界は、ファンタジーなんだと思い知らされます。
初版から20年以上が経っています。でもまだ、まだ、「現実はコッチだ」と思わされるシーンがある。
しんどい場面も多く、読了後はしばらく使い物にならないくらい腑抜けてしまいますが、それでもいつかは、一度は、読んでほしい作品です。 -
クサい2020年6月26日クサさ全開、設定こそ幼馴染DKですが、言ってることもやってることもまさにファンタジーです。
こんなカップル現実社会にいんのかな。いても勝手にやっててくれコッチ来んな、のレベルで甘々です。いいね
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ぬるめではある。だけどとても丁寧。2019年9月25日はぁ〜〜〜なんでこんなに上手いんだろう。気取りがなく、嘘のニオイがしない。
確かに、『秋山くん』のトンだ感じや『寄越す犬』のイッちゃった感じを求めてるのばらファンには、ぬるく感じる作品かもしれないです。大事件、起きません(不吉なほど風呂がよく故障するだけ)。当て馬、普通の人です。だけど失恋にいたる弱さや、失恋を越える頑張りは、すごく身近な感覚で親近感を覚えました。
評価色々なようですが、のばら先生の初連載作品ということで、痛さと祈りが織り混ざるのばら作品の根幹みたいなものを見せてもらった気がします。これだけ温かな作品を描かれるということは、『寄越す犬』もきっと素敵なエンディングだろうと(勝手な)希望を持ちました。 -
ネタバレ読まずに読んでほしい2019年8月20日面白かった…!主人公・啓太の一人称で語られる『秘密1』、これはぜひともネタバレ読まずに、「どっちなん…」と振り回されて読んだ方が楽しいです。『秘密2』はもう一人の主人公・充の叔父視点(過去編)、『秘密3』は充の弟視点(家族編)です。
何がムズ痒いって、啓太もかなりヤバいヤツに違いないのに掘り下げられてないのが。。。
少々難ありキャラのお二人なんですが、当の二人は「そんな"難"どうでもいいのよ、それで俺が困ったことないでしょ」と思いあってるのが最高(客観的にはめちゃくちゃお互い被害被ってるのに無自覚とかほんと最高)。いいね
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現実には…2019年8月17日公平のような正義漢は、近づきたくないなと思う。
組合とかストとか、申し訳ないけど、外野でいたい(でもそれは私が牛丼食えてるからですが)。
暴力も絡む話ですが、主人公が「アッチやめてコッチ」とならずに真摯に相手と向き合ったのがよかったです。いいね
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ライトな綺月作品2019年8月8日ラストの3人(2人+見学)はスポーツ実況そのもので苦笑いしか出ない。姑息で遠回しな弁護士も、全部真に受ける受けも、脳筋な攻めもあまり好きになれませんでしたが、まあ楽しそうで何よりです。
という感じ。いいね
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そら泣くよ…2019年6月1日天使モノだし、買って"積ん読"でなかなか読めずにいた作品。想像を大きく大きく超える感動作でした。もう何を言っても陳腐になっちゃうし、とにかく読んでみて下さい、としか。よかった。読んでよかった。
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松本ノダ作品史上最好の一冊。2019年4月12日もう心の中で、ベストオブ2019にノミネートされております。獣人モノも増えてきましたが、他作品とはまた別次元で、良いです。何がそんなに良いのか、確かめに、また再読…
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違和感のないリンク2019年1月21日久しぶりに、切ない凪良作品を読みました。やっぱり良いですね〜。きちんと伏線回収して、モヤモヤを残さない読後感もさすがという感じです。
過去編の二人の人生が壮絶すぎて、いまのふたりが幸せだとわかっていても辛い。過去編は少々エグいシーンもあるため、苦手な方は要注意です。いいね
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表紙の雰囲気でいってほしかった。2019年1月20日ロクに試し読みせずにセールで購入。中の絵が二次創作かと思うくらい某漫画ぽくて笑ってしまいました。ファンなんでしょうね。
まぁ絵はともかくストーリーに、表紙の雰囲気のようなヤサグレ感がなくてちょっと残念。バトルシーンも、一番盛り上がるのは他校の生徒(坊っちゃん)相手で、なんなら千秋より全然目立ってて、アレレだったかな。。
高評価の「あむあむ」シーンも、ちょっと唐突で。そんなこといきなりやる男子高校生(しかもどヤンキー)、おらんだろ…
なんだか色々アテが外れた★2つ。に、坊っちゃんの骨折シーンが面白かったのでプラス1つ。 -
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20%でやめました。。2018年12月28日ごくたまにあることですが、文が(個人的に)読みづらく、断念しました。別に日本語は崩壊してないです。相性の問題であって作品そのものの内容でないのに★1つ付けるのが申し訳無いですが。
主人公一人称、とにかく心情吐露がくどい、長い、俺が俺がと無駄が多くて嫌気がしてやめました。個人的な相性の問題なので、合えば面白いのだと思います。いいね
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近未来ケモミミ2018年12月5日近未来、奇病のワクチン血清をキッカケに、一部の人類がケモミミ化したというファンタジー設定です。
いつも以上に暗い雰囲気なので序盤はジトジト進みますが、勢いづいたら操られるようにテンポアップ。さすがです。終わってみればそのジトジト感が、作品の世界観を表す大事な感覚だったと気付きます。
その世界での、一組のカップルのお話と、一組の兄弟のお話。主に2篇です。カップルのお話は甘い後日談も有り。強烈な痛みや痛烈な哀しみはないものの、淡々と切なくて。特に兄弟の方は救いがなくて、可哀相です。ぜひ救済ストーリーを!
~追記~
2巻読了。2巻は濡れ場一切ナシ。ヒト×犬のお話と、ヘテロのお話。1巻では謎だらけだった部分が少しだけ解けてきます。3巻があるそうです!楽しみすぎる!いいね
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初心者向けではないけど外せない一作。2018年10月19日場面は大きく、4つ展開します。語り手も、松岡だったり寛末だったり。上手いなぁと思うのは、寛末パートの時に、本人無自覚の長所を、ほんの一行の松岡の表情で匂わすところ。さり気なさ過ぎてスルーしそう。そうやって良さをスルーされ続けてきた寛末(自他に鈍感)と、機微を拾ってしまう松岡。なので、「こんなヘタレのどこが良いの!?」と思いつつも、嫌いになれない松岡の気持ちが痛いほどよく分かってしまう。
寛末は、数あるヘタレ攻めの作品の中でもおそらくトップクラスの酷い奴ですが、作者も仰る通り、「優しいが卑屈でちょっと無神経な人」、タチは悪いが現実にはよくいるタイプかも。
作品中、松岡が不憫で、自らタネを撒いたとはいえあまりの仕打ちに寛末に色々鬱憤も溜まりますが、クライマックスで、それは見事に、全て松岡が言葉にして吐き出してくれました。
あースッキリ!いいね
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兄上の人柄。まごころ。2018年8月29日※4巻読了、好き過ぎて再〃レビです。待ちに待った“挙式”編、読み終わってしまった。。。随所に、兄上とレシェと狼たちの愛と優しさがこぼれていて、まさに「ご馳走さま」でした。比較的穏やかに進行しますが、レアな姿もあるので、もっと挿し絵が見たかったです。読み終わってしまって、毎度のことながら少しロス状態です。また1巻からいきます。
※3巻読了、再レビ※3巻はムーンライトノベルズ掲載の番外編を再構成した(だけの)もの…と思っていたので、書き下ろしのボリュームに嬉し泣き、内容がまた素晴らしくて感動。。。兄上の、弟君や王族への気持ちの変化と、変わらない誠実さが、じんわり伝わって胸がいっぱいになりました。
いらぬ期待をしている方のために、余計な世話のネタバレですが、妊○はしません。
それ抜きでも、素晴らしいです。世界にひたりたいので、またはじめから読みます。(∞ループ)
※以下当初レビ※
序盤から、主人公にとっては大変なことの連続で、たくさんの変曲点を迎えるのですが、書き方がうまいんでしょうね。静の上巻、動の下巻という印象です。ストーリー展開も、主人公の心情も。ボリュームたっぷりで、読み応えと価格に関しても文句なしです。むしろお得です。
兄上の純真が響いて、クライマックスは、穏やかな文面なのにグッときてしまいました。
「ピュア」な設定のキャラクターは他作品にも多く現れますが、こんなに押し付けがましくなく、自然体な、良いも悪いも無垢な人物はそうそう見ないです。兄上のこの人柄の良さと、弟君の根っからの帝王精神が根幹です。いいカップルでした。 -
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傑作。2018年7月5日古き良きアメリカンファミリーで、ごくごく自然に性的趣向の"正常・異常"を刷り込まれ、クローゼットゲイにならざるを得なかったジェイク。ゲイとしての自分は異常で、"正常な自分"の均衡を保つためのはけ口だと信じていた日々。
そのジェイクの覚醒が、この2人の最大の壁かと思われたのですが、そうではなかった。
1巻から事ある毎に薄々感じていた「アドリアン、あんたそれで良いの?」という疑問が露見する5巻こそがまさに見物、ハイライトです。
出会い、別れ、再会と、こちらの理解の範疇を超えたジェイクに翻弄され続けますが、やっぱり主人公はアドリアン・イングリッシュであり、彼が、冗談と皮肉と諦観で自分も気付かないほど分厚くなった心の壁を溶かすラストは痛々しいけれど目が離せません。最後の砦が愛の言葉1つというのもいじらしい話です。
好奇心に溢れ、怠惰と皮肉が常に傍らにあり、でも良心を捨てられない頑固な人情家のアドリアン。彼に共感せずにいられない。
ジェイクにしてみれば、アドリアンに出会って人生(ある意味)転覆し、彼こそ翻弄され続けてる。恐るべし、そして愛すべき、アドリアン・イングリッシュ。
ミステリとしても読み応えがあり、「お決まりのパターンにうんざり」となる前に5巻でケリが付いて言うことなし。★5つ、傑作です。 -
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貴重な「笑える」木原作品。2018年5月25日『完結』表示がないから、ずーっと二の足踏んでた作品(現在5巻)。
でも好奇心に負けてつい購入。木原さんだもの。面白くないワケない。
だけど珍しく、笑えて泣ける、ドタバタコメディ。5巻は、ひと区切り(もちろん全然未完)プラス番外編。このタイミングで番外編(アキラ過去編)かよ〜〜続きをくれよ〜〜!と恨めしく思いましたが、この番外編に泣かされてしまいました。
アキラが、可愛くて、可哀相で、不憫で不憫で。まったく。人の弱さを書かせたら天下一品ですね。直視できない。
やはりここで、アキラの少年時代を見せてもらって正解でした。より、作品本編の深みが増したし、アルの温かさが感じられます。
6巻、ほんとにほんとに切望です。同人誌でいくつか続き(番外?)書かれてあるようですが、辛抱強く、二人の未来を待ちたいと思います。 -
凪良さんぽさ全開ラブコメ2018年5月15日この作品は、某家政婦もビックリするほど主人公たちが「見ちゃって」、こじらせ、何でわざわざソッチ行くかなと最悪のタイミングでストーリーが動く、まさに「わざとら」・「こじらせ」のコンボ炸裂、凪良作品の真骨頂とも言うべき一作だなと思います。
主人公たちの境遇はわりとシリアスなんですが、こじらせ過ぎてラブコメというよりギャグ臭さえあります。
だけどそんな凪良作品が好きなの、「こじらせの紐解き」がたまんないの、という方には堪らないと思います。
紐解きが完了した後、これでもかと発揮される攻めのスパダリっぷりが気持ちよく、読後はスッキリ。
十年温めた作品というだけあって(あとがき)、キャラそれぞれに愛着と思い入れがあるのが、読んでて伝わります。まさに凪良さんの『親心』ですね。
続編を書かれるなら、のんびり待ちたいです。 -
深い、深いオメガバースの世界2018年3月29日オメガバースの趣旨は理解していたし、オメガバース作品も幾つか読んできましたが、こんなにも自然に、父親が女性だったり母親が男性だったり、街中のカップルが男女の差なく描かれている作品は初めてです。
そして、『だからこそ』生じる(今は女性しか抱えてない)問題が描かれていて、発情、ヒート、番システム…だけじゃない、オメガバースの深い深い世界を垣間見ることができました。
優人の「いざとなったら俺が産む」に、思わず涙。いいね
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ぜひ購読を、そして熟読を。2018年2月4日心ない人達の嫉妬と好奇にアイデンティティを傷つけられた、若いマニ。チャプター2の中表紙のマニ達の笑顔が眩しくて、悲しくて、読み返した時少し泣けました。
少し駆け足気味にも感じますが、彼らの心の動きを汲み取るヒントはたくさんこぼれています。表面をサラサラと滑るように読むだけでは、あまり感動しないかも。
岡田屋さんは、男性(の体)が大好きなんでしょうね。とっても美しかったです。……まぁ本編中、マニが頭に花をつけることはありませんでしたが笑。なんなんだろう、表紙のマニ。ゾムの写真集用でちょっとふざけてみたのかしら(そう思うとなんか愛しい)。 -