このレビューはネタバレを含みます▼
フォローさんのレビューを拝見していなければ、話の筋をつかもうとしていなかったかもと思います。1読目では見落としていたものが、2・3読目と、見えてきたように思います。「西田先生と同じ地平線上」という文言に惹かれて読んだのですが、材質は違えどカラーは同じ、という印象でした。「キザだなぁ」と思った後のお互いの「・」24個には笑っちゃいましたし、仰る通り、シリアスとユーモアの混在がいいなと思いました。
ミヤには最初から惹かれました。「それじゃただのウワサだろ」と言う彼は、信用できるなと思いました。レイは…謎めいてることは置いておいて、とにかくキザだなと一歩引いて見ていましたが、ストーリーが進むにつれて、彼の言葉の選び方一つにしても、優しさと誠実さを感じました。
2読目でグッと来たのは、やっぱり、ウパちゃんと対面したミヤの反応とレイの表情。あぁ、どれほどレイの心が報われ、それからの覚悟へ繋がっただろう。そして「愛」は加速するんだ…と思いました。2人の過去に接点はあったのか?と匂わせる始まりと明らかになっていくストーリーが辿るのは、ただただ一途な純愛でした。フォローさんが懇願した6文字。変換もままならない6文字に、ハッとしました。誰にでも求められることじゃない。レイだから、ミヤはその6文字を打つことができたんだな…と。フォロー様のレビューで、私なりにではありますが、作品をより深く味わうことができたと思います。ありがとうございます。
早急に思える2人について(特にミヤちゃんですよね)思い至ったこと。匂いと記憶・感情の結びつきを説明できることに”プルースト効果”がありますが、ミヤちゃん、これかも…と。五感の中で嗅覚だけが大脳辺緑系に直接結びついていて、大脳辺緑系は”本能”と結びついている。他の感覚は理性を司る大脳新皮質にしか届かない。ということを踏まえると、さもありなん…と、そういう視点からも説明できるな~という、ロマンチックのカケラもない話です、すみません😑何度も上唇の皮をむくような私には、これが限界~🤪あ、字数も限界…