発熱バスルーム
」のレビュー

発熱バスルーム

ARUKU

BLのノーベル賞!

2021年9月23日
読み終えるまで約3時間。普通の単行本の3巻分。時間もさることながら、内容もどれ一つ削って良いところはない。監キンもので、当初だけ抵抗する作品は多くありますが、この受けは北の果てまで、本気で逃げるんです。塩辛工場の描写なんかも凄くいい。本気で逃げて、逃げて、それでも逃げ切れない。そこでそれが愛だと知る。今までの幸せとは言えない人生を振り返って、両親以外でこれほどの愛を与えてくれたのは彼しかいないと気付く。園子温監督の“愛のむきだし”みたいな、読後、引きずります。
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