極上御曹司に求愛されています
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極上御曹司に求愛されています

惣領莉沙/芦原モカ

切ない展開がくるかと思いきや

ネタバレ
2021年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインにとって、切ない展開のエピソードがこれからと思いきや、ヒロインを溺愛するヒーローの頑張りにより、急転直下、いきなり、ヒロインとの婚約発表に、ヒーロー元彼女がヒロインのファンで、三人の関係は友人だと公式発表。
半年間の切ない期間を過ごすことなく、ヒーローにデレデレに溺愛されるという展開に。
そして、あれだけヒロインを悩ませていた元彼と同級生女性の結婚式のエピソードは、あっけなく流れて、ほとんどが、本を出したヒロインへの皆の賛辞と、いきなりのヒーローの登場に湧き出す周りという、なんともあっさりとした内容に。
同級生女性も、ヒロイン友人が貶すほど、嫌な女性ではなくて、本当にヒロインの元彼を本気で好きでたまらないだけの女性だったし、元彼の方も、自分への愛情が深い女性の方が良かったというだけのことで、ヒロインが自覚しているように、大して元彼を愛していなかった、恋に破れたことがショックだっただけで、どちらかというと、妹や母親との関係の方が、ヒロインには大きな心の傷で、本の出版をきっかけに、妹や母の本心を知り、蟠りが消えて、自分の人生を肯定出来るように。
しかし、ヒーローの頑張りや解決策があんなにあっさりとあったのなら、なぜに、偽装する必要があったのやら。物語を盛り上げる要素として必要だったのだろうけど、後の解決策の流れからすると、拍子抜け。
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