あおに鳴く
」のレビュー

あおに鳴く

考えて、考え抜きました。

ネタバレ
2021年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後の終わり方、あっけらかんとしています。じめっとしてません。だけど、それを どう解釈するかによって、涙腺が崩壊するかもしれません。ななしの菊さんは、ほんとの名前は 鳥の名前です。水鳥です。(ここでは隠しておきましょう。)だから 水の上も空の上も自由です。タイトルのところに 英語で、IN THE FLOW OF TIMEってあります。時に身を任せてって事です。Alone in the deep. It leads to anywhere fo this blue.ってあります。英語は無茶苦茶ですが、this blueは 最初のページで ななしの菊さんが ただ青いこの世界って言ってるんですけれど、きっと 英語で言いたかったのは、この青い世界のどこかに 繋がっている。つまり、時空を超えてって言う事だと思うんです。そして、それをするのが 水鳥の名前をもつ菊さんです。納得いきますよね。Alone in the deep.とは、死のことかなって思います。一人で 深い深いところにいるって訳せばいいかな。あおに鳴く、の あおは 空のことだと思うし、鳴く、は 鳥にかけて鳴くっていう意味と 悲しくて泣くっていう意味もあるんじゃないかなって思います。あとはね、写真を見れば、彼が何をしたかわかります。司郎とおじいさんの写真が 最後には 誰と誰の写真でしょう? ね、菊さんは ”やる”って言っていたことをやったんです。それは どんな事かは 想像がつけど、定かじゃないです。最初のページで 彼は確かに空軍の兵隊で、彼が立ち向かうのは敵でした。それも 何機もの戦機です。彼がどうなるかはわかります。そして、そこから 物語はスタートしてます。だから 彼が”やったこと”は そういう事なのか、もしかすると、もう少し前に帰る事が出来て おじいさんに自分の気持ちを告げられたのかは、定かじゃないです。どうなんでしょうね。それと、おじいさんとおじさん、もしかすると、そういう関係だったのかなって、だけど、おじさんも 又、愛されなくて、苦しかったのかなって、そして、孫の司郎はおじいさんに愛されていたから、おじさんは彼に嫉妬してたのかな、とか もう ほんと いろんなことが どうなんだろう?って思うんですけれど謎は謎のままですね。 いつもなら、そういう作品は読まない分野の作品だけれど、レビューの多さとちょっとやっぱり惹かれるものがありました。それは なんだか 自分にもわからないけれど。
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