エンドゲーム
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エンドゲーム

山中ヒコ

下衆、黒田の存在感

ネタバレ
2021年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューを読むと賛否両論ありますね。
透は事故の同乗者なので報告義務違反と飲酒運転同乗罪に該当するのかな?刑事責任は果たしていないけど、透はそれ以上の償いをした、という事で。
これはBがLするのを楽しむ作品なので、細かいことは掘り下げないで世界に浸るのが勝ちかなと思います。
徐々に明かされる真相、透の愛の深さ、克哉の劣情。
しんどいに切ないを重ねて、更にしんど切ないを乗っけた。
えっちは終盤までないものの、克哉の妄想ト書きがエロいです。
が、ワタクシは断然、黒田です!ちょ、意味分かんない感じになってますが、黒田なんです!
まぁ、有り体に言って下衆ですよ。幼少時から両親に下衆になるべくして育てられたザ・ゲス オブ ゲスですな。
番外編1がイケない。下衆でも人を好きになる。下衆でも好きになれば優しくできる。下衆でも恋焦がれる。でも下衆だから黒く塗りつぶした。罪から逃げ、贖罪する道も親に遮られ、逃げた先が余命2年。
下衆でも美しいモノに惹かれ、愛でる心があるのか。
決して弁護する訳では無く、なのにやるせない気持ちにさせられてしまう。山中先生、そーいうところよ!好きなところ!
500年の営みも大好きな作品で、今作でもまたやられました。
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