このレビューはネタバレを含みます▼
河田議員秘書の弘瀬、河田が妻子ある身でありながら、男の愛人晃という少年に夢中であるのを河田を迎えに行った店の中で見かけ、又男に夢中なのかと呆れていた。
尻拭いをさせられていたことで、うっぷんがたまっていたから。
その愛人の晃を見ていたら、晃に睨まれふと違和感を感じて素性を調べて見たら、昔河田が不正疑惑の際に身代わりに疑惑の罪を着せられ自 殺した男の子供であったことが判明して・・・。
当時葬式の際に河田の代わりに参列している秘書の弘瀬が、晃に声をかけていたが晃に許さないと言われて追い返されたことがあった。
その時から晃は弘瀬や河田に復讐することだけ考えて生きてきた。
親が不正疑惑の身代わりで死 に、母も父がなくなった半年後になくなって、怒りとかの気持ちを誰かにぶつけなければ、当時中学生だった晃にはきっと辛かったと思います。
どんな形であったとしても、人に罪を着せその人がなくなったのにも関わらず、本人達が平然として生きていることに晃は絶望したと思います。
だから、自分の身体を張っても復讐を遂げたかったのに、河田にも晃が親がなくなった当時中学生だった自分と同じ、中学生の娘がいることが分かり動揺して、自分が身体を張って関係を持った河田とのスキャンダルを週刊誌に売り込んでいた記事を一旦止めて欲しいと内通していた記者に頼んだが止められないという。
何とか一旦止めていた筈の記事が週刊誌に載ったことにびっくりして記者に聞いたら、秘書の弘瀬が載せていいということが判明して、弘瀬に晃が問い詰めると、弘瀬が共犯者だからそこはいいといったのが、晃は信じられなかった。
晃は弘瀬にも復讐するために身体を張って関係を持ったけど、晃は弘瀬が実は意外と優しいことにも気がついていたし、気になっていたから何故?という気持ちで一杯で・・・。
結局、スキャンダルは流され弘瀬は後始末に奔走していたけど、晃は記者に巻き込まれる前に早く姿を消せと苦言されていた。
ただ、記事を週刊誌にリークしたのが弘瀬だと河田に嘘の事を言ってあるが、弘瀬に本当に晃がリークしたことを云わなくていいのか?と問い詰めるが、弘瀬はそれでいいという。
晃を庇っている時点で晃に落ちていた弘瀬に、弘瀬に既に落ちていたことを認識したくない晃。
複雑な出会いをした二人はきっとこの先も復讐という枷に捕らわれながらも一緒にいるのかなと思いました。