ジェラシー[コミックス版]
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ジェラシー[コミックス版]

スカーレット・ベリ子

絡み合う愛憎と嫉妬。

2021年9月26日
卯一、浅生田、松見、麻巳さんの、明虎を廻る愛憎と嫉妬が絡み合う物語。それぞれの視点で想いを馳せると、複雑で心が痛む場面も多かったです。

麻巳さんが卯一を「ボタンの掛け違いを直せず、どうにかしたいのにどうにもできない、誰かに助けて欲しいのに誰もいない、切なく哀れで、愛しい子ども」と表現しますがまさにその通りで、そんな卯一に振り回されて皆んな苦しんだ。
卯一も命懸けで苦しんだ。。
私はどうしても卯一が切なくて哀れで、卯一に感情移入して読まずにはいられず、27年の時を経て再び明虎の胸に顔を埋めるシーンに咽び泣きました。

最後に、麻巳さん天晴でした。強くて柔らかくて愛が深かった。。最期は愛する人の腕の中で迎えられたことが救いです。

作者様、本当に素敵な作品をありがとうございました。
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