どう考えても死んでいる
」のレビュー

どう考えても死んでいる

雁須磨子

1冊でたくさん楽しめる

ネタバレ
2021年9月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 目次を見たときに話数多いな!?(代わりに1話あたりのページ数は少なめ)とは思いましたが、目まぐるしくお話が展開し全く先が読めません。基本的にはコメディタッチでテンポがよく、しかし多面性を持つ作品でした。よく光属性攻めとか闇属性受けとか言いますが、その言葉が終盤重い意味をまといます。人生への絶望、大切なもの、失う悲しみ、孤独、肉体と魂、光と影、愛情、希望、生きることとはなんだろう。泣いたり考えたり、ところどころのギャグやラストの力業大団円に笑ってしまったり…。平和なBLならば得られたであろう最大値の幸福ではないかもしれませんが、間違いなくハッピーエンドだったと思います。脇役たちが憎めず味があるのもよかった。何より二人の笑顔で終わる物語なのが嬉しかったです。
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