弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった
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弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった

村田あじ/小田ヒロ/Tsubasa.v

小田ヒロ先生有難うございました

ネタバレ
2021年9月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作もコミカも購入。まず小田ヒロ先生があとがきで安心して読めるものとして出オチから書き始めたという秀逸作品。前世の記憶が戻った婚約者ビアを守る溺愛鉄壁守備の侯爵子息のルーファスは溺愛とは鉄壁守備とはこうあるべきなお手本。悪役令嬢(ホントは弱気MAXなので善良令嬢です)ピアの孤軍奮闘ではなくヒーローで攻略対象のルーファスが婚約破棄回避の為に参戦するのが安心で面白い。私は悪役令嬢にされての孤軍奮闘は見ていて辛くなるので婚約者と共闘する作品のほうが読んでてワクワクするし安心するし応援出来るし、このままいい感じでお願いしたいです。さて冒頭のメイン攻略対象の王子があんなに仲良かった婚約者と婚約破棄しちゃうシーン。ええ!なんで!?って読み進めると余計になぜこうなった?と思うし一歩間違えたらとヒヤっとさせる場面が後々効いてきます。またピアの現代の化石や地層の知識がとてもリアルなので、そこも読み応えがあります。ピアが溺愛される理由は私が思うにこの世界では唯一無二の学識のピアは能力に奢らず地道な努力をしていて、侯爵嫡男ルーファスの容姿や次期宰相等のブランドではなく、ただルーファス自身を大好きだから嫌われるのは堪えられないと恋愛の本心を見せて、彼の綺麗な字から思いやりのある人となりを話すピアだからこそ、腹黒冷徹なルーファスが権謀術数渦巻く貴族社会で清らかでまっすぐに自分自身を好いてくれるピアだけは絶対に自分を裏切らない特別な存在として琴線に響いたから、ピアを溺愛し癒されメロメロで甘々になってると思われそこが堪らなくキュンキュンします!さらに原作では断罪後展開もかなり踏み込んだ練られた話が展開されており断罪後の2巻以降の方が深く凄みが出てきます。断罪で終わらない点が深い作品に仕上げてると思えるので、コミカライズでの表現がまた素晴らしいので原作同様最後までコミカライズして頂きたく続巻が待ち遠しいです!【追悼】小田ヒロ先生急逝だなんて早すぎます!もう先が読めないなんて辛い。ルーピアの子供達も読みたかったし小田先生も悔しいと思います。村田あじ先生のご心情とご体調も心配です。今後も続く限り読み続け何度も読み直します。有難うございました。御冥福をお祈り致します。村田先生の手術の成功とご回復も祈念致します。
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