しんどくて疲れるけど読めて良かった





2021年9月30日
人をかたちづくるものって元の性格+環境とよく言われますが、それが記憶喪失で如実に表現されているのを感じました。読んでいて辛さや切なさは常に共にあって、3巻は特にしんどい。心が痛くなるシーンが幾度となくありますが、ふたりの行動原理はしっかり読み取れるので、本を閉じることなくページを捲ることができました。記憶喪失の題材もご都合主義にまとめられることはなく、後を引くようなラストも良かったと思います。なかなか時間が取れずに小説を読むことからは離れてしまってますが、こうした作品をコミカライズで、しかも麻生先生の絵で読めるのは嬉しいです。

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