このレビューはネタバレを含みます▼
●同人誌の加筆修正電子化とのこと。本文は34P。こちらの作者さんらしく、ほんのりファンタジー風味。ちょうど10月に入ったところだったので今ぴったりでした。雨がこんなに続くのはなぜ…？
●短い中に物語がギュッと詰まってるのが素敵。サラリーマンで運動音痴の朝宮。高校陸上部で雨の日に図書館に来た亮太。普通なら重ならなさそうな二人が偶然出会って一瞬で引力が働いていきなりえっちまでして。雨続き、逢瀬を重ねる二人。亮太は何かから逃げているの？トントンと話は進むのに、朝宮の不安とか雨が降り続く不思議とか、ずっと何かが引っ掛かったまま。
●亮太と女の子との色恋沙汰を朝宮が目撃して逃げ出してしまう場面でいきなり空が晴れて…！ここから視点（語り）が亮太側に切り替わるのが素晴らしいです。ああ、そうだったんだ…と。余韻を残すラストだけど読後感がめちゃくちゃ良い。
●冒頭に「あと2、3年もしたらイイ男に…」なんて書いてあるので、未来の二人も想像させます。偶然目に留まった作品でしたが、手に取ってよかったです。オススメです！
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG