このレビューはネタバレを含みます▼
不憫な美人受けが好みに合いそうだったので購入。
結果、傲慢不遜な雨情にのめり込むように200ページ超ひと息で読みました。
雨情は有能だけど人間らしい思いやりが欠けた財閥の御曹司で、劣悪な環境にいた初対面のヨヒラ(たぶん10代半ば?)を引き取って綺麗にしたと思ったら無理矢理身体をひらかせるし、その後も好きな時に抱ける使用人として当然のように自分の側に起き続けるし普通に考えたらドン引きなんだけど、だんだん無自覚のヨヒラへの執着が可愛く思えてきて、いつの間にかいいぞもっとやれ!と応援している自分が。
不遜で傲慢な雨情も、家の為仕事のため以外にほんとうに欲しいものって、ヨヒラが初めてだったのね。ヨヒラを傷つけると分かってても、彼の親代わりのトトキの行方を隠して自分だけのものにしたかった罪深い独占欲、嫌いじゃないです。
最終的には嫁&息子溺愛パパに転身、可愛かった!
蛇足だけど友達の宝?からの告白を遮ったシーンが結構好きでした。ずいぶん人間らしく弱ってたけど、やっぱりヨヒラ以外には思いやり発揮しないんだ、と思って笑