このレビューはネタバレを含みます▼
(BL小説)
ちょい呑みができる豆腐屋の店先で出会った見知らぬ青年と恋人を待ち続ける青年。互いに素性を詮索せずに夜毎身体だけを求め合う歪な同居生活から次第に変わる関係。
旅人の高知(たかち・24)×遠召(とおめ・26)の話。
凄い話です。想像を絶する過去を持ち今なお雁字搦めで、
互いの秘密には、触れられたくないから触れない二人。
刹那的な関係に些細な約束が生まれそれを果たし、秘密を打ち明け、共同作業はカリントウの儚いお世話。生きる目的を見失っている二人に着実に愛が満ちる過程を訴えてくる地味なシーンの数々と美しい情景描写に心を打たれました〜。
壮絶な過去が息苦しく容赦ないしんどい内容だったけど、
帰る場所の無かった二人が帰る場所を得られたとても優しい話でした。二人で小さな幸せを重ねて穏やかに過ごして欲しい。
やっぱりダーク凪良さんもやめられないですね(笑)中毒性あります。