元聖女候補は、守護騎士に溺愛されて囚われる
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元聖女候補は、守護騎士に溺愛されて囚われる

椎名さえら/氷堂れん

番の溺愛。

ネタバレ
2021年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 公には隠しているものの狼の獣人のミックスであるヒーロー騎士ブレイクと、平民でありながら聖女候補として神殿に上げられたヒロインエルシー。ブレイクは獣人のミックスであることから不遇な生い立ちで、エルシーも不幸の象徴と呼ばれるオッドアイを持つことから不遇な生い立ちです。ブレイクが番と認識したエルシーを囲い込み、とにかく一途に溺愛しています。狼の溺愛!でもミックスなので獣の血は薄くエルシーに興奮した時(笑)に耳と尻尾が出るくらいで変化はもふもふ子狼です。美貌の冷徹仮面が子狼のギャップ、獣人らしい執着溺愛がよかった。ただ主役2人に関しては特に拗れも波乱もなく終始溺愛なのである種物語に波がありません。そのかわり「聖女」の設定に関して他の物語とは違った位置付けがこの物語の肝となって、番という強固な溺愛の光との対比として闇を描いています。が、ちょっと闇の部分が強烈過ぎて主役2人が軽く薄くなってしまっているのが個人的には残念でした。Web連載で読んでいたなら良いのでしょうが、ザマァエピソードだとしてもあそこまで執拗な描写いる?とせっかく溺愛を楽しんでいたのに水を差された気分に。それにブレイクの主人王女様と上司騎士団長のエピソードもあそこまで引っ張っていて最後若干雑かな、と感じ。総じて☆3とさせてもらいました。
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