グッドバイトゥデスティニー【コミックス版】
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グッドバイトゥデスティニー【コミックス版】

渋江ヨフネ

心が繋がっても番えない、ままならない運命

ネタバレ
2021年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 特異体質のα・瑛士×番が作れないΩ・三津谷。不安定なヒートにより一夜の相手を探していた三津谷が出会った大学生・瑛士。一度きりのはずが実は隣人で、さらに三津谷がオーナーのカフェでバイトとして雇うことに。上下巻読了、かつての三津谷の番・ジノとの三つ巴オメガバース。ままならないことの連続でどうしようもない運命の過酷さが辛い。瑛士を救えるのは三津谷だけなのにジノとのことがあってそれができなくて、でもあの別れがなければおそらく瑛士との出会いもなくて。番なしでの10年は心身共に負担だろうと思うと、三津谷の選択も致し方ない。不安定には違いないけど、二人で支え合って幸せに暮らして欲しいです。αからの番の解消があんなに簡単なのは、Ωからしたら理不尽な話だな。ところでジノの話が本当なら三津谷しか瑛士の遺伝子的な問題は解決できないってことだよね。他の人じゃダメなんだろうから、離れても意味ないんじゃないのかな。そこがよく分からなかった。三津谷のカフェのデザートがあまり綺麗に見えないのもちょっと残念。下巻にジノ×側近のルカ(β)のお話もあり。展開早いけど、ルカの長年の想いが叶ってよかった。
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